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2009年06月 アーカイブ

2009年06月15日

第7戦トルコGPは、J・バトンが無敵の強さで6勝目!

 “無印良品”ブラウン・メルセデスが、“ブランド”メーカーチームを蹴散らし7戦6勝、第7戦トルコGPで4連勝のJ・バトンがチャンピオンシップを大きくリード、完全に独走態勢に入りました。

「あのマシンはメカニカルグリップが抜群なんです。エアログリップはレッドブルも匹敵レベルにありますが、そこがまだ劣っているため、接近しても抜き去るところまで持って行くのが難しい。バトンはこのマシン特性をチームメートのR・バリチェロよりもうまく引き出しています。それは走り終わった後のリアタイヤを見ればよく分かります。結果的にも“独走”になりましたが、レース内容からしてもうチャンピオンシップは、これで・・・(苦笑)」

そこまでベタ褒めするのは今シーズン、全チームにタイヤを供給する㈱ブルヂストン(BS)のチーフエンジニア氏です。BSの現場部隊の技術者として、長年にわたって全チーム、全ドライバーを見てきただけに、彼のトルコGP後の個人的見解にはとても説得力がありました。

レースでは、ポイント・トップのブラウンGPを追いかけるレッドブルのS・ベッテルが“捨て身”の攻撃走法でポールポジション(PP)を取りに行き、決勝ではスタートからバトン封じ込みに出ましたが、10コーナーでコースオフ。「風のせいでミスした」とベッテルは潔く認めましたが、本当のところはリアのグリップ限界の差でした。レッドブルチームは、急遽、ベッテルを3回ストップ作戦に切り替え、チームメートのM・ウェバーを2回のまま走らせ、2台で攻撃を仕掛けましたが、バトンはショートスティントでもロングスティントでも堂々と受けて立ち、見事に逃げ切り今季6勝目を挙げました。

「まるで彼は別の惑星(世界)にいるような遠い存在だった」――。

2位ウェバーの言葉が印象的なレースでした。

2009年06月16日

トルコからパリへ「旅の話」

今日は「旅の話題」をお届けします。

今回はトルコGP~イギリスGPと続く2連戦で、現在、パリに滞在し、アスポタ用の原稿もこちらで書いている。そんな取材旅で遭遇した、いくつかのエピソードとは。

1.6月1日にAF機が大西洋上で”墜落事故”。その直後にAF便でトルコへ、ルノー関係者も一緒。かなり揺れて皆、緊張気味、しかし無事定刻に着陸して全員、ホッと安堵の表情。

2.トルコGP終了後、イスタンブール市内に2泊。いいホテルだった。屋上テラスレストランでシーフードをつまみに、白ワインを。トルコ・リラは65円に下がり、去年より物価が割安。路面電車は快適で揺れない。1.5リラで乗れて、英語のアナウンスも丁寧、日本の地下鉄より外国人にフレンドリー。

3.パリに戻り、ルマン24時間をTVで楽しむ。ユーロスポーツTVは連日生中継、F1関係者もたくさん 出場していた。僕は70~80年代にかけて、ルマンには何度も取材で行っていたので懐かしい。勝ったのはA・ブルツ、M・ジェネらのプジョーで、93年以来。アウディを破り、フランス万歳ムードに。ゴールを見てから、モンパルナスでビストロごはん、どの店も大繁盛だった。

4、原稿書きもひと段落、久々に日本食でもと思っていたら、あった! こんなところに回転すし屋が。2年前にトルコで回転すし屋に行って以来、コじゃれた店でデザートもいろいろ回転してた。一皿2~6ユーロ、うまいと言うよりおもしろかった。

2009年06月21日

F1が分裂の危機に!?

こんにちは、今宮です。

今日はF1世界選手権に参戦しているフェラーリやトヨタら有力8チームからなるチーム協会(FOTA)が、国際自動車連盟(FIA)の来季予算制限案に反対し、独自の選手権を設立すると発表した問題で、世界最高峰のモータースポーツF1が分裂の危機を迎えている「2010年エントリー問題」について書いてみます。

この対立問題は、一見複雑でも、もとをたどればとてもシンプル、解決方法はすぐそこにあります。

そもそもFIAのいう年間チーム予算制限案、バジェットキャップ(ファイナンシャル・レギュレーション)は、スポーツ競争原理の点から矛盾している考え方であるうえ、「来シーズンから各チームの年間予算を10分の1に削減せよ」と強制するのは、現存するチームに対し大幅な人員解雇を求め、一般社会で起きているのと同様にF1にも「雇用問題」が起こることは目に見えています。そのため、メーカーチームがナーバスにならざるをえないのは、誰が考えても明らかなことです。

また、スポーツ公認団体とはいえ、他人の財布の中をのぞく権利が許されるかのかどうか。そうした問題も含んでいる点に加え、もし実行された場合は、各チームが予算制限を守っているかどうかを取り締まる会計監査もしなければならないでしょうし、その点からも現実性の乏しい案といわざるをえません。

それに、チームにバジェットキャップを命じるなら、その前にFIAも、FOMも“コスト削減”し、例えば現在の開催権料も10分の1に制限をするなどの改革を行なえば、ファンはもっと気軽に(安い料金で)このスポーツを楽しむことができるようになるという点も、忘れてはならないと思います。そうした自己改革を抜きにした今回の抗争は、はっきり言えばファンを全く無視した、権利を独占しようとする側と拒む側のケンカで、そこに数々の極端なレギュレーション変更を絡めた“政争”なのです。
 
では、この問題をどう終決させたらいいか。僕はFIAとFISA(国際自動車スポーツ連盟:下記参照)を以前のように分けるべきだと思っています。スポーツ権利組織はFISAがすべて治めて管轄し、その最高責任者は兼任ではなく、別の人間が務める。マックス・モズリーFIA会長の長期独裁政権の弊害がいっきに噴出したいま、これくらい思い切った改革が僕は必要だと思っています。

その上で、自動車メーカー側はいったんエンジンサプライヤーの立場になり、F1コンストラクターとは新たなスタンスを取って、チーム運営面で実効的なコスト削減を求めていけば、長期安定継続路線が図れることで、社内重役会でも参戦意義が認められ易くなるでしょう。もちろん新規チームにも門戸を開き、かつてのように10数チームが予備予選から競い合っていくようなF1スポーツを目指し、「新規FISA」が数年スパンで再構築に取り組んで行けば、ファンにとってはいま以上にエキサイティングなモータースポーツとなり、参戦チームにとっても自動車メーカーにとっても、F1参戦はより意義のある取り組みになるはずです。

※FISA(国際自動車スポーツ連盟)
国際自動車連盟(FIA)の中でモータースポーツ関係を統轄し、競技車両の規格決定、審査、競技会の運営などを行っていた機関。1904年設立。1993年、FIA内の世界モータースポーツ評議会に業務を移行し解散。

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