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2009年12月 アーカイブ

2009年12月19日

新ポイント制度の採用で、来季は何と10位までが入賞!

今年、最後になる世界モータースポーツ評議会で<2010年F1世界選手権ポイント制度>の一新が急に決まった。09年の現行制度、8位までを入賞としポイントは1位10点、2位8点、3位6点、4位5点、5位4点、6位3、7位2点、8位1点は03年から継続されてきていて、その前は6位まで入賞の10-6-4-3-2-1点が91年から続いていた(それ以前は61年から30年に渡って9-6-4-3-2-1点)。
今回発表されたのは10位までを入賞とする、25―20-15―10-8-6-5-3-2-1という「ポインばらまきシステム」だ。これはまたまた重大なルール変更といわざるを得ない。なぜならば3位までの配点率が2.5倍に増えているのに対し、4位から6位までは逆に2倍に低くされ、8位はなんと3倍増になっている。かなりアンバランスだという印象は拭えない。
9、10位まで入賞としたのは、チーム数が13に増えたから新興小チームにも“入賞アピール効果”のチャンスを与えるためだというが、それは一見正論のようでも、これによっていろいろなケースが起こることは容易に想像できる。

例えばもし最終戦で“僅差”のチャンピオン争いになった場合、10位でも1点ゲットできるとなればハードルはぐんと低くなり、1点狙いだけ意識した“とろとろレース”でもOKということになる。昔の6位まで、いまの8位までを入賞とするポイント制度よりも、可能性としてもっとこうしたケースが増えてくることが考えられるのだ。

個々のレースでいえば上位3台は25-20-15点を獲得できることがとても大きい。もし開幕から速い2チームが現れた場合、上位大量得点がいままでよりさらに可能になるので、彼らが1~4位までを独占し続けてしまうと、追いかけるチームはものすごいハンデをいきなり背負うことになり、中盤以降の挽回が一層難しいものになる。
例えばそれを09年シーズンに当てはめてみると、選手権を制したJ・バトンと2位のS・ベッテルは、243点と197点となり“50点”もの大差がついてしまい、当然タイトル争いも早々と決してしまう可能性もある。新王者のバトンがFIAの発表に対して「この新ルールは大歓迎」と述べているが、それは09年の自分に当てはめた感想だろうことは、容易に察しがつく(自分が逆の立場になったらとは、なかなか考えないものだから)。

前述したように4、5、6位だけが配点率を低くされたため、<3番目に速いチーム>
は先行する2強チーム4台に付け入るチャンスは小さくなる。どこが10年シーズンに抜きん出てくるかはさておき、トップ4バトル、三つ巴戦というよりも“2強対決図式”が強まることは間違いなさそうだ。我々とすれば最後まで多数勢力がもつれ合うような展開が見たいのだが。

もちろん過去のポイントに関する記録も比較対照しにくくなるし、細かなことだがドライバー契約での獲得ポイントにまつわるパフォーマンス条項も書き換えなければならないだろう。チーム内でいえばメカニックのボーナスも1点何ポンドと決めているところも多いので、仮に1点1000ポンドだったとしたら4分の一くらいに減額されるかもしれない…(ああ、ややこしい)。

個人的にはどうしても10位までポイントをばらまきたいのなら、20-15-12-10-8-6-4-3-2-1点が妥当だと思う。実際これは、以前耐久レースなどで実施されていたポイント制度だ。優勝の価値を認めつつ2位とは最大5点差をつけ、3位には表彰台入りの名誉は与えても4位以下との差は小さくする。こうすれば仮にある1チームが1-2を飾っても次のレース以降で別の複数のチームが追い上げれば、長期シリーズがもつれる度合いは高まるだろう。
 
2005年以来5年ぶりに史上最大19戦に膨れ上がる来シーズン、ドライバーズチャンピオンは<475点満点>で争うことになるが、たとえ300点突破王者が誕生したとしても、その真価は04年の王者M・シューマッハが獲得した148点とは直接比べられないことになる。それにしてもワールドレベル・スポーツで、10位まで入賞の名誉を授ける競技がほかにあるだろうか――。
 

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