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第10回クロストークイベント超満員御礼&開幕展望

緊張しました。
第10回という重みを意識しながら会場に入った途端、参加者のみなさんのあまりにすごい熱気に思わず身震いしました。いろいろとサプライズ企画も考えていたのですが、初心にかえりシンプルにいこうと決めて臨んだ3月7日のクロストークイベント、寒い雨交じりの天候にもかかわらず180名の定員を超えるみなさんが午前中早くから詰め掛けてくれました。会場に着くと、出入り待ちの方から「これ秋田の日本酒です、どうぞ」とプレゼントされたり、「甘いものよりお好きでしょうから」と上等な“おかき”をいただいたり。参加者のみなさんを含め、改めて御礼申し上げます。

オープニングの「渚でシャララ」に後押しされてステージへ。この曲は長年の友人であるザ・ワイルドワンズの鳥塚しげきさんたちが、ジュリーこと沢田研二さんと「ジュリー with ザ・ワイルドワンズ」という新バンドを結成、この2月に発売した新曲で「今宮、お前もいろいろ宣伝してくれよ!」と鳥塚からお願いされていたこともあり、オープニングナンバーとして使わせてもらいました。グループサウンズなんて知らないよと、ドン引きされる心配もあったのですが、みなさんには結構サプライズだったようで、僕はちょっとしたタイガースやワイルドワンズ気分を楽しませてもらいました(ちなみにオリコンチャートは初登場24位!)。

そのせいか第1部はしゃべり過ぎて25分もオーバー。タイムスケジュールがいきなりめちゃくちゃになってしまいました。このイベントを始めたころにはしょっちゅうあったことですが、これがTV番組ならばプロとして絶対に許されない失敗です。でも、第2部の出番を控え室で待つBS浜島氏は、連日忙しい日々が続いていたのでちょっと休憩になってよかったのではないかと……。待たせてごめん。

イベントでもお話させてもらいましたが、2010年シーズン開幕のポイントを、ここでもう一度挙げておきます。

1.新3チーム6台が“動くシケイン(失礼)”になる可能性があり、予選、決勝では思わぬゲームメーカーになりうる。準備不足の彼等は数秒以上もペースが遅く(GP2並み)、90年代前後の玉石混交レースでも小チームの存在がゲームのスパイスになっていた。

2.それに伴う混乱事態が予想され、セーフティーカーの出番が今年さらに増えるかも。スタート後の1コーナーはいままで以上に勝負の分岐点となり、もし上位陣で接触、緊急ピットインとなったら(給油戦略面での挽回は不能)、その瞬間に脱落者になってしまう公算大だ。混乱すればなおさらタイヤ交換のタイミングに変更が出て、戦術面でも見どころとなる。その際、燃費コントロールランが重要なテーマでスローペースでガソリンを節約、リスタートに備えたい。ちなみに今年の“SC”はメルセデスのSLS63AMGという2000万円超の高価なスポーツカー。このニューマシンの豪華カレンダーを会場内で1名さまにプレゼント、メルセデス・ジャパンから頂戴したものだ。

3.タイヤ交換ピットストップ戦争勃発。93年以前は4秒台だったピット作業が、この冬のメカニックたちの特訓で3秒台も可能になり、レース中のハイライトに。特に注目は左リアタイヤ。右回りコースではコース側になるので、担当スタッフには脇をすり抜けるマシンがプレッシャーになる。以前もミスやタイムロスがこの左リアに集中していた。ピット作業効率アップのため、ジャッキやホイールナット改良、シグナルサイン新開発など、チームも研究熱心になっているので本番が楽しみ。

4.スタートから無給油で305kmを走りきるには、当然、燃費調整がシビアになり、満タン・スタートでの重い状態からガス欠寸前のゴールまで、エンジニアはピット裏ですべての情報データとにらめっこになる。タイヤ、ブレーキ、カーバランスの変化に最後まではらはらどきどき、その緊張感はいままで以上に我々見る側にも伝わってくることだろう。チェッカーが振られたとき“解放感”が爆発する。

5.優勝25ポイント、リタイアは0ポイント。今年から採用された新ポイント制度は1位が昨年の2,5倍になって25点、2位は18点でその差が“7点”に広がった。とは言っても2位以下の順位の配点差は小さいので、新制度では“勝者ボーナスポイント”がついたと考えればいい。だからもし優勝候補の一角にいながらトラブルやミスで0ポイントに終わるとハンデは大きい。今年は戦力が拮抗しているだけに、昨年のブラウンGPのJ・バトンのような4連勝は難しい。100%完走、上位入賞率キープが「チャンピオンシップの条件」——。

6.まさか開幕戦のバーレーンGPが雨がらみになるとは思わないが、今年はウェットレースでヘビーマシンでのドライバーズテクニックの違いがくっきり出ると思う。93年以前は雨の伝説レースがいくつも見られた。雨のセナ、シューマッハ、ナカジマ……、逆に雨が苦手なプロストなど、多士済々にそれぞれのキャラクターがアピールされることで、今年のF1はより分かりやすい「スポーツエンターテインメント性」も高まるだろう。

まだまだ見どころが散りばめられている2010年シーズン。僕にも予測のつかない部分がたくさんあるが、今季も全戦に渡って現地取材、現場で起きていることを、見たまま、感じたままにお伝えしていくつもりです。長いシーズンになりますが改めてよろしく。
それでは行ってきます!

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