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緊急提言<2輪界の賢者たちは、今こそ改革の勇気と知恵を絞り出せ!>

F1の合間、ヨーロッパ滞在中に2輪モトGPがあれば必ずTV生中継を観戦している。ベルギーGPの翌週、パリにいて「サンマリノGP(ミザーノ)」のモトGP決勝レースを見ていたら、サポートイベントのモト2で重大事故が起きたことが報じられた。現地14時20分には、コメンタリースタッフが「トミザワが亡くなった」と伝えた。

ユーロスポーツがそのままモトGPレース実況生中継を流し、レース後になってからしかるべき対応をしたのは、自分も現場でA・セナ事故に接したことがあるだけに、慎み深い態度だったと思う。表彰台には半旗が掲げられ、むろんシャンパンファイトはなく、それで表彰式は済まされた。レース後のダイジェストで彼の事故シーンが流されなかったのも正しい判断であり、ディレクター諸氏は混乱したはずだが、亡き富沢氏への配慮が感じられた。

自分は彼とは面識もなく、また2輪モトGPを専門取材している立場にもないが、近年このスポーツでは重大なアクシデントが多発していてF1アクシデント以上に気になり、見るたびにその潜在リスクを感じていた。なぜもっと関係諸機関が“事故防止”のための対策を検討しないのか、むき出しのまま340km/hというF1と同じかそれ以上の速度でバルセロナのコースを疾走するシーンを見るたびに、小心な自分は「怖さ」を感じずにはいられなかった。

2輪関係者は昔ながらのあのスタイルに慣れっこになっているのかもしれない。でも自分には信じられない。ヘルメット素材の強化はもちろん形状の大型化、レーシングスーツの“カプセル化”など、それがロボットデザインになったとしても、生身の体を防御する方法をもっと考えるべきではないか。
 ——富沢祥也氏が他界されたシーンを見ると残念無念でならない。2輪界の賢者たちは、この世界一デインジャラスなスポーツを今こそ「改革する」勇気と知恵を絞り出すべきではないのか。自分は2輪のアウトサイダーでも、どうしてもその一言を言いたくてこの文章を書いた。

モータースポーツに関わるひとりとして、心よりご家族やご親族、バイク・フレンズの方々に深い哀悼の意を捧げたい——。  

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